- Q1
- かんたん5問チェックでわかる!あなたの「浪費癖タイプ」は?
欲しくない物でも、ストレスが溜まると「とりあえず買う」ことがある
「借金 家族」「お金 ない」「散財 知恵袋」
双極性障害と浪費癖に関する検索には、いつも切羽詰まった悩みが並ぶ。
とくに「うつ病 金遣い が荒くなる」という声は多く、家族崩壊・自己破産まで連想されることも珍しくない。
ただ、最初に伝えたいのはこれだ。
浪費は性格ではなく症状として起きることがある。
そして双極性障害では、それが医学的に説明できる。
ここでは「なぜ支出が止まらなくなるのか?」を、脳科学・心理学・臨床研究をもとに整理していく。
家族や本人が「責めるため」ではなく「理解するため」の知識として使えるはずだ。
双極性障害と浪費癖は医学的に関連がある
双極性障害とは、
- 躁状態(気分が異常に高まる)
- うつ状態(気分が大きく落ち込む)
- この二つが波のように入れ替わる病気だ。
そして医学的には、躁状態で 衝動買い・ギャンブル・多額の浪費 が起きやすいことが確認されている。
● エビデンス
アメリカ精神医学会(DSM-5)では躁状態の特徴として
「過度の購買活動」「金銭的に無謀な行動」
が正式に明記されている。
また、国際双極性障害学会の研究では、
躁状態患者の 40〜60% が「重大な金銭トラブル」を経験すると報告されている。
つまり、浪費は意思の弱さではなく、脳の状態によって判断機能が乱れる症状 なのだ。
なぜ躁状態で浪費が加速するのか(脳科学の視点)
躁状態では、脳の「前頭前野」の働きが低下する。
前頭前野はブレーキの役割を持つ場所だ。
さらに、報酬系(ドーパミン)が過活動になるため、
- リスクを甘く見積もる
- 「買えば人生が変わる」という過大評価
- お金を使う快感が強くなる
といった現象が起きる。
● その結果どうなるか?
・高額商品を勢いで買う
・クレジットカードを限度額まで使う
・欲しくないものまで大量購入する
・ネット通販で朝まで買い続ける
本人は普通に判断しているつもり。
だが、脳内では「危険を抑える機能」が落ちているため、止まらない。
うつ状態でも浪費が起きる逆説
「躁のときに浪費する」はよく語られるが、
じつはうつ状態でも浪費は起こる。
理由は、
・ストレス
・虚無感
・自責
などの感情を「買い物で埋める」習慣が強まりやすいからだ。
● 医学研究でも確認されている
うつ状態の人は、
感情調整としての買い物依存が起きやすい。
ストレスによって前頭前野が疲労し、判断力が落ちる。
さらに、買い物によるドーパミン分泌が一時的な救いになるため、繰り返してしまう。
▶ 関連:浪費癖はストレスが原因なのか。脳が快楽に逃げる仕組み
脳が快楽に逃げる仕組みをわかりやすく解説しています。
浪費が「本人より家族の問題」になりやすい理由
双極性障害の浪費癖が厄介なのは、
本人よりも家族が被害を受けやすい構造があるから だ。
● 病識の欠如
躁状態のとき、本人は「自分は普通」と感じてしまう。
危険な金遣いも「むしろ良い投資だ」と思い込みやすい。
● 隠す・ごまかす行動
精神状態が揺れると、
- 請求書を隠す
- 借金を報告しない
- カードを勝手に作る
などの行動が起こるケースも報告されている。
● 家族の疲弊
家族は
「止めても聞かない」
「突然お金が消えている」
「子どもの教育費まで使われた」
といった深刻な問題を抱えやすい。
「浪費=性格の問題」ではない理由
浪費癖を意思の弱さ、性格のだらしなさと決めつける人は多い。
しかし医学的には、双極性障害の浪費は 症状の一部 とされる。
治療により
・衝動性が減る
・購買行動が安定する
という臨床例も多い。
▶ 関連:浪費癖は病気なのか?
医学的な視点で必要な治療やサインを詳しく解説しています。
双極性障害 × 浪費癖の「現実的な対策」
検索キーワード「対策」に合わせて、
ここでは専門機関も推奨する対策をまとめる。
● 本人向け対策
- 躁状態の前兆(睡眠減少・多弁・テンション高揚)を把握
- クレカ/ネット決済の上限を設定
- 決済まで24時間置くルール
- 買い物アプリを削除
● 家族向け対策
- 家計の管理権を一時的に移す
- 支払い履歴を共有
- 複数のカードを作らせない
- 多額の現金を渡さない
家族が「監視する」のではなく、
本人を守るための仕組み として設定するのがポイント。
● 医療的な治療
薬物療法(気分安定薬)により、
・衝動性の低下
・躁の抑制
・うつの改善
が期待できる。
浪費の根本改善には治療が不可欠で、
臨床では「治療で浪費が止まった」ケースが多い。
浪費が続くと何が起きるか
・借金
・信用情報の悪化
・離婚
・家族関係の崩壊
・躁→うつの悪循環
双極性障害の浪費癖は、生活の土台を大きく揺らす。
国際研究では、
重大な財政問題がある患者は 再発率が高い と示されている。
つまり「お金の問題」は病気の悪化にも影響する。
だからこそ、早めの対策が必要なのだ。
双極性障害と浪費癖は「医学的に説明できる」
- 躁ではブレーキが効かず、浪費が加速する
- うつでは感情調整として衝動買いが起こる
- ストレスで判断力がさらに低下する
これらはすべて脳科学で説明可能で、
「性格」ではなく「構造」で理解すべきものだ。
理解が進めば、
本人も家族も責めるモードではなく
対策モードに移れる。
浪費癖を本気で止めたい人へ
双極性障害による浪費は意思の力だけで止めるのは難しい。
だからこそ、衝動・感情・思考の3方向から整える必要がある。
次の記事では、
今日からできる「具体的な7つのステップ」をわかりやすくまとめた。
焦らなくていい。
ただ、確実に変わる方法はここから始まる。

















